TOMORROWLAND RECRUIT

クリエーションの根底に存在する「ショップを訪れるお客さまの想い」

店舗に足を運び、お客さまのリアルな声に耳を傾ける。今シーズンのお客さまの姿を見ながら、次のシーズンのことを考える。MD(マーチャンダイザー)と呼ばれるスタッフはブランド、市場、顧客の動向を分析し、次の動きを予測する。「常にリアルタイムで動いているショップと、3ヶ月先の展示会、半年先の次シーズンの生地のことを日々同時に考えています。」〈DES PRÉS〉 MDブランド責任者である田代は言う。
次のシーズンの立ち上がりに向けたものづくりはMDと企画チームのブリーフィングから始まる。すべてのリサーチ結果を元に、次のシーズンのコンセプトとテーマを生み出す作業だ。〈BLUE WORK〉のMD富士田は、この作業のことをこう呼ぶ「ひとりでも多くの顧客の元に商品を届けるための仕掛けを考える仕事です」と。そうして生まれたシーズンコンセプトを元に、制作するアイテムの方向性と構成を決める。どんな商品をどれだけの量作り出すのか?その決定が次のシーズンの会社全体の動きを決定する。「常に緊張とプレッシャーが背中合わせの仕事」と前述の田代は言う。決定した方向性に基づき、実際にデザイン画を起こす作業が次のステップだ。ここでも携わるスタッフのクリエーションの根底には、ショップにいる顧客への想いが存在している。
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〈BLUE WORK〉の企画を担当する岩谷は、「お客さまのニーズと自社の作りたいテイストを合わせるのはとても難しいものです。少しでもお客さまのニーズを明確に掴むために、頻繁にショップに足を運び、実際のお客さまが何を求めているのかを知る努力を欠かさないようにしています。」と言う。顧客のニーズと自社の戦略の狭間で、毎シーズン数十体のデザイン画を起こす。そして生まれたデザインは、パタンナーの手によって3Dパターンという形に進化する。
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平面製図を作成し、そこにさまざまな種類の生地を乗せ、デザインに命を吹き込んでいく。企画チームとパタンナーが試行錯誤する中、徐々に最終形に近づいたアイテムは、マネキンに着せつけることでシルエットや形を確認する「トワルチェック」を経て理想の形へと変わっていく。 更にそこにボタンなど、実際に使用するパーツを綿密な計算の元に組み合わせていく。そうして生まれたパターンを工場に持ち込み、サンプルを作成する。パタンナーはサンプルを縫製する工場に対して、デザインの意図や最終的な完成形のイメージを共有する。その際にぶつかる壁はデザインの実現性という問題だ。企画チームとパタンナーが考えたデザインは、高みを目指しすぎるあまり縫製技術が追いつかないことも多々ある。そんな時、パタンナーはデザイナーの考える理想のデザインと縫製の現実性を冷静に分析し、双方の理想を叶えるパターンへと修正を施す。〈Ballsey〉のパタンナー大関はこのようなトラブルを「パタンナーの腕の見せ所」と言う。「如何に双方の意見を最大限尊重し、実際にショップに訪れるお客さまに喜んでもらえるパターンをひくか。それを考えることに最もやり甲斐を感じています」。
パタンナー大関のクリエーションの根底にもショップを訪れるお客さまへの想いが存在している。「ショップに立つこともありますが、お客さまのフィッティングをお手伝いさせていただくのは本当に勉強になります。もう少しラインを絞れば良かったのかもしれない、なんて反省して、次の仕事に活かす事もよくあります」と大関は言う。
そのようにして生まれたサンプルは更なるデザインチェックと度重なる修正を経て展示会の会場に並び、その先にあるショップ、更には店頭に訪れたお客さまの元に届けられる。シーズン立ち上がりの最初のブリーフィングの瞬間から、最終的に店頭でお客さまに商品を手渡すその瞬間まで、携わるすべてのスタッフのクリエーションの根底にはショップを訪れるお客さまへの想いが存在しており、すべてのスタッフがその想いに突き動かされショップを頻繁に訪れている。すべては最高の商品を最高の状態で最高のお客さまの元に届けるために。 (2015年3月1日時点)
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