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変わりながら変わらない
ウィンドウへの表現

島村 千瑛

VMD室兼トゥモローランド 渋谷本店
2009年入社

Text and Edit / Yukiko Shinmura
Photo / Sho Ueda

手づくり好きが高じて

あるとき店舗メンバーの送別会でアルバムづくりをしたときに、黙々と制作している姿やできあがったものを見ていた先輩が「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)が向いていそう」と言ってくれました。些細なきっかけだったのですがその言葉に背中を押されて、少しずつVMDのお仕事をする方向に道が開けていきました。

店舗のVP(ビジュアルプレゼンテーション)チームに入って季節ごとのチェンジに携わるようになり、クリスマス前はひたすらリボンを結んだり、学生時代にプロダクトデザインを専攻していたのでPCを使ってカッティングシートをつくったり。手を動かすことはやっぱり好きだなと思いながら仕事をしていました。

歴史あるものの新しい捉え方

トゥモローランド業態全店舗を見るVMD担当になってからは、年6回のウィンドウディスプレイの企画、季節のイベントやPOPUPのセットアップが大きな枠組みの仕事です。アートやインテリアを選び、プロップを集めたり、ないものはつくる。

重要なのは色使いと、クラシック、トラディショナル、本物志向というキーワード。最後にユーモア。社内には海外で見つけてきた稀少な家具やアートがたくさんあります。タイムレスな魅力のあるものを改めて新鮮に見せるのがトゥモローランドらしい表現だと思っているので、変わりながら変わらないというバランスを心がけています。店舗でつくり込みをして、お客さまが入ってくるところに立ち会うことが喜びです。

感覚を統一することの難しさ

売り場のサポートも大切で、リテールのチームと一緒になって毎週各店を回り、ショップマネージャーと話し合いながら日々の問題解決、店内のレイアウトのチェック、それに合わせて改善指導も行っています。ショップスタッフ全員を対象に、季節が変わるタイミングで勉強会の場を設けて、このウィンドウになるまでの意図というのをお話ししたりもします。

課題は全店舗のクオリティの統一とボトムアップ。コツを教えるのがなかなか難しくて、今ちょうどその壁にぶつかっているところです。個人の力だけではなくチームとしての成長。どのお店に行っても、同じだけの感動を与えられる環境にするというのが今の目標です。

島村 千瑛(しまむら ちあき)
VMD室兼トゥモローランド 渋谷本店
2009年入社

トゥモローランド 渋谷本店にて店舗スタッフとしてビジュアルチェンジに携わったところからVMDとしてのキャリアをスタート。現在は月曜日から木曜日まで本社に通い、週末はお店に入るという形で兼任をしている。